Fedora 29を普段使いするための設定(MPEG動画を視聴できるようにする)
パソコンの日常での用途としては当然動画の視聴もあります。 ところが、Fedora 29をインストールしただけの状態ではMPEG動画を見ることができません。
これはFedora 29が提供するパッケージにはコーデックを始めとしたMPEGを扱うソフトウェアが含まれていないためです。 Fedoraプロジェクトでは提供するソフトウェアのライセンスにガイドラインがあるのですが、 MPEGを扱うソフトウェアのライセンスがそのガイドラインに適合しないためです。
それでは、Fedora 29ではMPEG動画を見ることができないのかというとそんなことはなく、 単に非公式リポジトリから必要なパッケージをインストールすればいいだけの話になります。
非公式リポジトリ「RPM Fusion」について
RPM FusionはFedoraやRed Hatが公式に提供したがらないようなパッケージを提供してくれます。
「公式が提供したがらないパッケージ」と言っても、 別に違法なソフトウェアを提供しているわけではありません。 単に公式がパッケージとして提供するライセンスのガイドラインにそぐわないだけで、 各ソフトウェアの再配布要項に準拠してパッケージを提供しています。
また、非公式リポジトリということで公式リポジトリと競合したり、 不安定になったりしないか心配になるかもしれませんが、 RPM Fusionのリポジトリメンテナーが実は公式のメンテナーをしている人だったりと、 公式に並の品質でメンテナンスされているようです。
参考: FAQ - RPM Fusion
パッケージインストールリポジトリにRPM Fusionを追加する
Fedora 29のパッケージインストールリポジトリにRPM Fusionを追加するには 単にリポジトリ追加用のRPMパッケージをインストールするだけです。 root権限で下記コマンドで実行します。
dnf install \ https://download1.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-$(rpm -E %fedora).noarch.rpm \ https://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-$(rpm -E %fedora).noarch.rpm
参考: Configuration - RPM Fusion
MPEGを視聴可能なプレイヤー「smplayer」をインストールする
私が動画視聴する際には「smplayer」というmplayerにいい感じのGUIインタフェースをくっつけたプレイヤーを使用しています。 FPM FusionのリポジトリでMPEGに対応したビルド版を配布しているので単にインストールするだけです。
dnf install smplayer