鳩のだんなのブログ

主にLinuxに関する話題を書いていきます。ソフトウェアの設定方法や使い方などが中心になります。

Fedora 29を普段使いするための設定(GUI編)

 Fedora 29 を自分の普段使い用に設定した記録です。

11月1日にFedora 29がリリースされたということで、この年末年始を利用してメインPCにインストールしましたが、半年ぐらいしたら次のバージョンがリリースされてまた設定することになるので記録しておきました。とりあえず、GUIに関するところからです。

 

ディスプレイサーバーをWaylandからXorgに変更

Fedora 29をインストールして起動してみると、マウスをアイコンなどにホバーさせると少しの時間フリーズしたり、キーボードで文字を1回タイプすると大量の文字が入力される現象が見られました。

 ログなどを確認してみるとどうやらWaylandが原因らしいので、ディスプレイサーバーを従来のXorgに戻します。

  1. ファイル「/etc/gdm/custom.conf」を開きます
  2. セクション「[daemon]」に以下2行を追加します
    • WaylandEnable=false
    • DefaultsSession=gnome-xorg.desktop
  3. PCを再起動するとディスプレイサーバーがXorgで起動します

「/etc/gdm/custom.conf」の内容

# GDM configuration storage

[daemon]
# Uncomment the line below to force the login screen to use Xorg
WaylandEnable=false
DefaultsSession=gnome-xorg.desktop

[security]

[xdmcp]

[chooser]

[debug]
# Uncomment the line below to turn on debugging
#Enable=true

 

考えてみれば、 旧マシンのFedora 28でも同様の現象が発生していました。古いマシンだったので、てっきりスペック低いためだと思ってが我慢していましたが、おそらくそちらもWaylandが原因だったのでしょう。

Waylandが安定して動作するのはいったいどんな環境なのでしょうか?

 

参考:Configuring Xorg as the default GNOME session :: Fedora Docs Site

 

  GNOME 3のカスタマイズ

FedoraウインドウマネージャーがGNOME 2からGNOME 3に変わってから結構経ちますが、未だにデフォルトのGNOME 3のインタフェースに慣れません。というわけで、自分の使いやすいようにGNOME Shellを拡張機能でカスタマイズします。

 GNOME設定ツール「Tweaks」のインストール

dnfで「gnome-tweaks.noarch」をインストールします。

dnf install gnome-tweaks.noarc

ウィンドウに最小化・最大化ボタンを追加

GNOME 3はデフォルトではウィンドウをクローズするボタンしかありませんので、以下の手順で「最小化」ボタンと「最大化」ボタンを追加します。

  1. gnome-tweaksを起動する
  2. 左のリストから「Window Titlebars」を選択する
  3. 「タイトルバーボタン」の「最大化」と「最小化」のスイッチを「オン」にする

f:id:pigeon_husband:20190101222834p:plain

拡張機能の有効化

 GNOME 3のGNOME Shellはアドオン機能によって、 GNOME 2の頃のGUI の振る舞いが提供されています。以下の手順で拡張機能を有効化します。

  1. gnome-tweaksを起動する
  2. 左のリストから「拡張機能」を選択する
  3. 必要な拡張機能のスイッチを「オン」にする

f:id:pigeon_husband:20190101225408p:plain

有効化する拡張機能は以下のとおりです。

AlternateTab

Alt+Tabでウィンドウを切り替える際にアプリケーション毎にグループ化しないようにします。

Applications Menu

上部パネルにアプリケーションメニューを追加します。

Applications Menuのイメージ

メニューを編集したい場合には「alacarte」というアプリケーションを使用します。以下の手順で導入して使用します。

  1.  dnf で「alacarte」をインストール
  2. コマンド「alacarte」を実行してメニューを編集する
Places Status Indicator

上部パネルに「場所」のメニューを追加します。主要なディレクトリとブックマークに登録したディレクトリにすぐにアクセスできて便利です。

 

Places Status Indicatorの効果
 Window list

 画面の下部にウィンドウ一覧を表示するパネルを追加します。